【蜘】 14画 虫(8) 準1級
[音] | チ |
[訓] | くも |
《意味》
「蜘蛛」に用いられる字。
【蜘蛛】くも
クモ類に属する節足動物。
Wikipedia「クモ」
《蜘蛛の子を散らす》くものこをちらす
大勢の人がそれぞればらばらの方向に逃げ散るたとえ。
「算を乱す」
《蜘蛛の巣で石を吊る》くものすでいしをつる
とうてい不可能なことのたとえ。
また、きわめて危険なことのたとえ。
「危うきこと累卵の如し(累卵の危機)」「一髪千鈞を引く」
《蜘蛛は大風が吹く前に巣をたたむ》くもはおおかぜがふくまえにすをたたむ
蜘蛛は本能的に天候の変化を予知し、災難を未然に防ぐということ。
転じて、災難を予防するたとえ。
「狐は雨の降る前に穴を塞ぐ」と、続けていう場合もある。
「鵲巣風の起こる所を知る」「熊深山を出れば大雪降る」
【蜘蛛手】くもで
クモの足のように八方に分かれていること。
また、物事が入り組んだり、交差したりしていること。
「蜘手」とも書く。
【蜘蛛膜】くもまく
脳や脊髄を包む3層の髄膜のうち、中間にある繊細な半透明の膜。
Wikipedia「クモ膜」
【蜘蛛膜下出血】くもまくかしゅっけつ
クモ膜の下の血管が破れて、脳脊髄腔内に出血すること。
激しい頭痛やはきけをともない、しばしば意識を失う。
Wikipedia「クモ膜下出血」
【蜘網】ちもう
クモが張る網状のもの。蜘蛛の巣。
「蜘網に縛される」